2011月12月24日

大学の期末試験で書いたこと。

お題が「授業を受けての感想」だったので敬体です。

宗明理学と僕 3

みんなの願いが叶えばいいのに

 

先生は、天下太平を人間にとっての善とし、混乱や破滅などの純粋な不快(快を求めることを永久に不可能にすること)を悪とする理由を、次のように説明してくださいました。

 

人は「望んで苦しみたい」と思うことはできるが、「望まずに苦しみたい」という願望は矛盾していて成り立たない。
快を求めないことも、快を得ないでいたいという欲望が満たされて快となり、不快を求めることも、不快を得たいという欲望が満たされて快となる。
だから人格のある人間の中に、純粋な不快を求める者はいない。
これは人間の共通する性質(理)である。

 

しかし、何を望むかが人によって大きく異なる以上、「望みがかなうことを望む」という共通点にはあまり意味がないように思えます。
確かに、「望まずに不幸になりたがる人」は存在できませんが、「自分や他人を傷つけて喜ぶ人」は存在します。例え生まれつきそんな願望を抱く人はいないとしても、現に今、このような破滅願望を持っている人はいるのです。宗明理学はそのような人に対してどのようなメッセージを送るのでしょうか。


先生は、何が悪で何が善かは、人が作っていくものとおっしゃいました。つまり、自分が何かを善にしたかったら、人々を説得してそれが善になるような気の流れを作っていけばいいのですね。天下太平を善としたければ、皆にそう思ってもらえるように努力する。そうやって天下太平への傾向性を作っていこう。それが宗明理学の理念なのだと理解しました。
しかし、いくら「すべては宇宙から生まれたのだから、他人は同胞、他物は友である」と言って全体連関の中での調和の妥当性を説いたところで、家族殺しを何とも思わないほどに麻木不仁(人への同情心=仁の機能が麻痺していること)である人の心は少しも動かせません。「そこまで心が麻痺するような状況を作ってはならない」と言うだけでは不十分です。すでにそうなってしまった人に、「仁を取り戻すため一緒に頑張ろう」と説得する術を、宗明理学は持っているのでしょうか。


中国には、親(天地)が与えてくれた心身に改変を加えてはならないという伝統的価値観があります。仏教が伝来した時も、「親からもらった頭髪を剃り落とすなんて」と坊主頭が嫌われたと聞きました。

しかし、肉体や精神の改造を悪とする価値観は、必ずしも万人には当てはまりません。例えば「仁なんて余計なものは捨てて、自分以外のすべての存在をゴミくず同然に見下した方が、人生楽しいじゃないか」と主張する人に反論するのは、難しいことだと思います。
説得する努力をするのは当然としても、その努力が実るまでの間、説得対象が自分の望まない(自分が悪だと思う)行為をやめてくれない場合、どう扱えばいいのでしょう。もし拘束して説教を聞かせている内に相手の寿命が尽きてしまったら、結果的には「邪魔者」を暴力で排除したのと同じです。
また、心が傷つきすぎて、人を愛したくても愛せなくなってしまっている人もいます。こちらの方が深刻な問題かも知れません。
宗明理学は、そのような人々の心に仁を取り戻させる術を具体的に考えているのでしょうか。これは批判ではなく、純粋な疑問です。

 

私は生まれたことを心から喜んでいます。
私の人生のすべての不幸をかき集めても、一目美しい青空を見ることが出来た喜びには敵わないとさえ思っています。
故に、私を存在せしめてくれたこの世界(全ての物質とエネルギー)を、それに伴いすべての人を愛しています。
そのため、誰かの望みを否定する気が全く起きません。人殺しをしたい人の望みも、人殺しを説得してやめさせたい人の望みも、人殺しを排除(抹殺)したい人の望みも、人殺しをどうにかしようという努力などせず寝ていたい人の望みも、全部叶ってほしいと思っています。
宗明理学は、それを無理だとは言わないのかも知れません。「私も、殺人者も、宇宙人でさえも、皆宇宙から生まれた仲間なのだから、誰もが一致して抱く願いがあるはずだ」そう信じて模索していく……それはなんて途方もない夢なのでしょう。考えていたら切なくて涙が出そうになりました。
思うに、それは信仰です。私はその信仰を持てる人々を羨ましく思うと同時に、私にはそんなことは信じられないと感じます。
かと言って簡単に理想を捨てられる性分でもありません。我儘な私は、人生の中で自然とこう考えるようになりました。私や大切な人が不幸になったとしても、それは世界中の理と気が調和しながら自らの意思通りに動くことができた結果なのだと。だから世界を愛する私にとっては何が起きても喜ばしいことなのだと。
今のところ、それ以上に私を納得させる考え方には出会っていません。私などの考えより素晴らしい思想がこの世にはあるはずなのに。残念なことです。

 

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