2012年10月16日
ヒトという生物が好むものには傾向性がある。
多くの人は、自分に暴力を振るう人より、自分によくしてくれる人を敬愛する。
暴力より友愛を高く評価する。
暴力を不正とみなし、友愛を徳(正しさ)だと考える。
故に、暴力を振るう者は幸せになれない。
彼の価値観が一般的な価値観と合致しているなら、彼の在り方は自分の理想の人物像から大きく外れていることになるので、自分の人格を好きになれないという不幸を背負う。
彼の価値観が一般的な価値観から外れており、暴力的な人を理想の人物像としているのだとしても、大多数の人間が彼を嫌い排斥するので不幸になる。
暴力は悪ではない。
もちろん善でもない。
誰が何をしようとも、善にも悪にもならないと思う。
ただ、暴力を振るう者は幸せになれないという事実のみが横たわっているのだ。