2012年6月15日
常々思うのだが、皆は一体どれほどの苦しみを抱えているのか、とても心配である。
僕は、世界の悪はすべて自分のせいだと思い込まされていた幼少時でさえ、「皆の幸せのためには僕は死ななければならない」→「でも死ぬのは嫌だから、皆を不幸にしてでも生き続けよう」という思考回路で切り抜け、自分を殺さずに生かしてくれている世界に十分な優しさと自由さを感じた。それから、苦難に直面するたび、自分がこの世に生まれきた喜びと、まだ生きている喜びを強く意識した。
きっと自分は、他の人より遥かに幸せな人生を送ってきたのだと思う。生まれてきたことを嘆き、世界を呪うような苦しみを、僕はまだ知らない。
だからそれを知りたいと思う。どうして僕以外の人はそんなに苦しんでいるのか、興味がある。
でも他人の心に深入りして不快にさせたくないので、会話の中から自然と窺い知ることができればいいと思う。