『イルミナ』 中3の時書いたラノベ等身大すぎワロタww →企画トップページ
◆メイ
主人公。子供っぽい容姿の少女。15歳。
強大な魔力を持つため魔王バイゼンに滅ぼされた「イルミナ族」の生き残り。イルミナ族には善人しかいなかったので、悪人というのは架空の存在だと思っている。
一族の仇である魔王を「一番苦しんでいるのは、まちがったことをしてしまったバイゼン自身のはずだから」と気遣い、裏切られても「役に立ったのなら嬉しい」と言い切るぐう聖。
名前の由来は「明」(音読み)。
一族の教えを守り、できるだけ笑顔でいるようにしている。
そんな明るい彼女が自殺に追い込まれる展開は、9年後の作者自身をも驚かせた。(ネタバレにつき反転)
◆クラリス
大人っぽい容姿の少女。16歳。背はそれほど高くないが、メイより15cmは大きい。
単に見た目が大人っぽいだけなのがポイントで、精神的にはびっくりするほど等身大のミドルティーン。「年上の人に命令するのは気が引ける」とかいう理由で、年下の仲間を求めている。
剣使いで、その辺の盗賊には負けないくらいの腕があるが、終盤には相対的に最弱キャラになっている。かわいそう。
名前の由来は「暗」(訓読み)。
他人に対してなかなか心を開かず、あまり笑わない。「本気で人を利用するつもりなら、常に冷静且つ無感情でなければならない」とか言ってるけど、そんなに上手く立ち振る舞えていない。
その辺りの不器用さもまた、何とも等身大なミドルティーンなのです。
◆バイゼン
世界に君臨する「魔王」。33歳。イルミナ族を滅ぼした張本人。
恐ろしい程の魔力とカリスマ性を持っている(とされるが、末端の部下が好き勝手やっていたり、直属の部下にさえ裏切られたりしているので、実は大したことなさそう)。
作中最強の魔導士だが、何と設定上のポテンシャルはメイの方が上。
そんな危険なイルミナ族は、覚醒する前に芽を摘んでおこうというのも賢明な判断と言える。
また、作中の無法地帯っぷりを見るに、この世界には確かに法と警察の整備が必要だろう。
名前の由来は、友人宅で食べていたおやつの「焙煎栗」の「焙煎」の読み間違い。酷すぎる。
◆用語:ルーヴァ
「世界の秩序を守る正義の組織」で、「隊員は皆、一流の魔導士」らしい。
民衆からの支持は厚いが、どうやら公務員(警察や正規軍)ではなさそう。一体何者なんだ……。
この辺りの設定の雑さにはかなり「中3感」が感じられる。
この物語の大軸は、メイとクラリスの冒険というより、ルーヴァとバイゼン勢力の権力争いと考えた方がしっくりくる。
◆ローゼ・アルボル
ルーヴァの若手隊員。20代前半の美人。たくさん出てくるアルボル家の1人。
「いつか聞いた。神は全てをお許しになる、と。でも……ルーヴァは許す事を知らない」「優しさで正義は守れない。それでも、人間にもっとも重要なのは優しさではないのか」――そんな葛藤が描かれたり、結構メイと仲良くしていたりして、裏ヒロイン的な存在かと思いきや、まさかの結末に9年後の作者はがっかりです。
◆ガイル
ルーヴァの隊長格。氷の瞳を持つ冷血漢。強い。
「感情を持つ事は罪だ。感情など持つから、人は争うのだ」とのことですが、感情がなくなったら平和である必要もなくなるのでは……? 何のために戦ってるんだこいつ。静かな世界を目指しているのか?
◆黒いマントの人(シーク)
ステレオタイプな「謎の少年」キャラ。
登場人物が女だらけだとバランスが悪いからということで生み出された。途中でメイたちの仲間になる。
若干15歳にして高い魔力と高度な技術を併せ持つ一流の魔導士。頭脳、運動神経、容姿も優れている完璧超人だが、そこまでしないと主人公勢のピンチを切り抜けられないパワーバランスなので、あまり「TUEEEE感」はない。(ただの作者の便利キャラじゃねーか)
精神面は年相応。かっこつけた偉そうな口調で喋るが、“自称”正義の組織であるルーヴァを、なんだかんだ言いながら「ルーヴァだからと思って、ある程度は信用して」いたりして、実は結構純粋であることが伺える。
◆マーガレット・アルボル
メイの魔法の師匠。イルミナ三大熟女の一人。
「年の頃六十代前半だろうと思われるが、身のこなしは若々しく、肩に垂らした金髪は豊か」らしい。
才能ある人を育てるのが趣味。
ちなみに、魔法の呪文は英語以外の言語をもじったり組み合わせたりして作られている。驚くべきことに、すべてダサい。
◆ソアラ
バイゼンの腹心の一人。26~7歳の美女。
人の目を見ることで感情を読み取る能力があり、それ故に「美しい心」を持つバイゼンを神聖視している。
「類い稀な美貌」「天使の眼差し」「すごく優しくて、温かい感じのする人」といった見た目の印象に反して、実は人を殺しても何も感じない異常者。
そんな彼女にとって、バイゼンへの愛は「真っ暗な心の中で、眩し過ぎる程に煌めく想い」だった。
当時の作者のお気に入りキャラ。
確かに、献身的な敵の女幹部ってすごい萌え属性だもんな。分かるよ、中3の僕。
◆ダリア・アルボル
メイにマーガレット(魔法の先生)を紹介した中年女性。イルミナ三大熟女の一人。
熟女と言っても、せいぜい50歳くらいだろうから、熟女としては格下。言動も若々しい。
マーガレットの妹で、中盤ではメイの第二の師匠となる。
才能ある人を発掘するのが趣味。
◆ユリウス・アルボル
ルーヴァのお偉いさん(司令官)。五十代半ば。ローゼの父、マーガレットの弟、ダリアの兄。
これらのアルボル家の人々との縁で、主人公一行はルーヴァとバイゼンの勢力争いに巻き込まれることになる。
世間的には勝ち組に分類されるだろうが、最終的に家族がどうなったかを考えると全然勝ち組じゃない。家族愛は人並みに持ち合わせている様子なので、むしろとてもかわいそうな人と言える。
正義の多様性の問題からあえて目を逸らすことで秩序を保とうとしていた。
◆ダール
メイの養父。おじいさん。
この人はやる気さえあればもうちょっと上手く立ち回れたんじゃないか……?
◆ファレーナ
メイの養母。おばあさん。イルミナ三大熟女の一人。
メイを溺愛しているだけのただのいい人。
◆リカルド
バイゼンの腹心の1人。容姿端麗、金髪碧眼の剣士。
キザでナルシストな言動からは若い印象を受けるが、バイゼンに下る前は一国の元帥だったということなので、どんなにスピード出世でもそれなりの年でなければおかしい。40歳くらいか?
自分なりの美学を持っている。もうちょっと活躍させてあげられたらよかったね。
◆ザディーラ
バイゼンの元・腹心の一人。猫のような風貌の女。
ルーヴァに捕らわれた挙句、ルーヴァの人から渡された「酒」を素直に飲み干して毒を食らうという、想像を絶する間抜け。酒を渡した人の「君は、心根ばかりか舌まで狂っているようだね」というコメントも笑いを誘う。
「仕事はそこそこで辞めて気ままに暮らしたかったのに、バイゼンに抜擢されたせいで辞められなくなった」というユニークな恨みを持っており、ルーヴァにバイゼン陣営の機密事項をべらべら喋った。こいつが戦犯でありMVPであり、歴史を動かしたと言っても過言ではない。
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